お魚は今日も泳ぐ

お魚は空を飛ばないしお話もしない

ぼくのあいしたあおいほし

 

或いは、生存戦略にすら勝てなかった愚か者/宇宙規模の革命戦争と孤立無援の引きこもり勇者/表に立てなかった英雄と首を吊った独裁者/ワープアンドワープの実情と頭の弱い被験者/拝啓、あの頃のぼくら/情弱な大人とロマンチストな子供/さらば、死に逝く青い春/ぼくらのあおいほしに。

 

 

ぐるぐると渦巻く空を見て、やはり呆気ないものだと感慨に耽る。あれだけ大きいと思い込んでいたセカイは、どうしようもないほどに小さくて、そして脆かったのだ。おはよう。耳を澄ませば何万光年もの先の宇宙の彼方から、生まれたてのほしがぼくらを呼んでいる。ああ、早く行かなくちゃ。